就学前児童の身体活動、学校体育、競技スポーツ、生涯健康スポーツなど、それぞれのライフステージに合わせた活動をサポートします。
■歯科を通じて、「スポーツ外傷の予防」、「正しい栄養摂取」、「体力づくり」、「健康の維持・増進」を進めていく診療科です。
■睡眠時無呼吸症候群、いびきなど様々な睡眠関連歯科疾患、歯ぎしりについても対応しています。
スポーツにはケガがつきものです。特に動きの早いスボーツや接触の多いスポーツでは、歯や顎、顔面領域のケガの発生率が高くなっています。
健康・スポーツ歯科では、ケガの予防を目的とした「マウスガード」や「フェイスガード」を提供しています。
マウスガードは口の中の保護装置で、マウスピース、マウスプロテクターなどとも呼ばれています。マウスガードは外力から顎と口のまわりへの衝撃をやわらげ、歯の破折や顎の骨折、日唇や頬のケガを防止するものです。脳震盪の予防にも効果があるという研究報告もあります。
正しいマウスガードを
マウスガードにはスポーツ用品店やインターネットなどで販売されている簡易型のものもありますが、競技中に外れてしまったり、噛みあわせが悪く顎を痛めたりするトラブルが続出しています。
ピッタリ合わないことから、かえってケガが増えてしまう危険もあります。
ひとくちにスポーツといっても多くの種類があり、ケガの発生率もそれぞれに違つてきます。
しかし、近頃では健康志向が高まり、スポーツをする年齢層や人口が増えているため、年々ケガの発生率も高くなっていく傾向にあります。
FDI(世界歯科連盟)は特に下記のスポーツについて、マウスガードの使用を推奨しています。
ケガの多いスポーツ
ボクシング、ラグビー、アメリカンフットボール、グランドホッケー、アイスホッケー、
サッカー、ラクロス、マーシャルアーツ、ハングライダー、柔道、空手、相撲、マウンテンバイク、
モータースポーツ、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、スケート、スキー、
スノーボード、野球、ソフトボール、体操、乗馬、飛び込み、テニス、スカッシュなど
多くのスポーツ選手は、パワーを出すために歯を食いしばります。また、適切な噛みあわせは、体のパランスを安定させ、筋力や動体視力など、様々なスポーッパフォーマンスを向上させるという研究報告があります。
また、虫歯や歯周病によつて噛みあわせのバランスが崩れると、十分な栄養が取れないばかりか、自分自身の持つている能力も発揮できず、競技に集中できなくなります。
正しい栄養摂取や体力づくり、健康の維持・増進のためにも定期的な口腔の管理が大切です。
「睡眠時無呼吸」や「いびき」の改善
睡眠時無呼吸症候群とは、夜間睡眠中に呼吸停止が頻発する睡眠障害のひとつです。これにより、「日中の眠気J「頭痛」、さらには「高血圧」や「糖尿病」の悪化などを引き起こすことが知られています。
過去には交通事故、タンカー座礁、原発事故につながつた例もあります。
睡眠時無呼吸症候群を治療するための装置として「スリープスプリント」を提供しています。また、この装置は「いびき」に対しても有効と言われています。
※写真:スリープスプリント
「歯ぎしり」は、夜間睡眠中などに上下の歯をギリギリとこすり合わせたり、ギューっと喰いしばったりする症状を言います。これによって「歯のすり減り」や「偏頭痛」、「肩こり」、「歯周病」、「顎関節症」などを悪化させることが知られています。
歯ぎしり防止用の装置として「ナイトガード」を提供しています。
※写真:ナイトガード